羽田空港増便!都心を低空飛行!!

(8月10日のFacebookより)

羽田空港の増便に向けて、これまで東京湾を出入り口にしていた民間航空機が、内陸から都心上空を低空飛行して羽田にアプローチするようになることを、都民のみなさんはご存知でしょうか?

昨日はこの件についての国交省からの聞き取りに参加してきました。

IMG_1298 羽田問題(白石さん)

新しいルートは南風のときに埼玉から練馬、中野、渋谷、目黒、大崎、羽田へと着陸するルートと、江戸川、江東区の海側から入って足立区上空を旋回して、練馬、新宿、品川、羽田へと降りていくルート、そして、北風のときに、荒川上空を北へ登って飛んでいくルートがあります。

羽田飛行ルート

昨日の集会には各自治体の関係者が集まり、騒音の問題、氷塊や部品落下の問題、安全性の問題、PM2.5などの排ガスの問題など、様々な問題について訴えがありました。

とくに氷塊や部品の落下は、着陸前に車輪を出すときに起きる可能性があり、成田空港周辺でも氷塊が民家の屋根を突き破ったなどの例があります。今まで羽田ではすべての便が沖合いで展開していたので、落下物の報告はありませんでしたが、今後はどうなるのか、、人や建物が過密している都心で起こってはいけないことだ!と参加者から訴えられました。

騒音の問題も深刻です。低空飛行直下では、あかちゃんは大丈夫だろうか、学校や保育園は大丈夫だろうかと私も子育て中の親として心配。。幹線道路沿いの騒音が絶え間なく続けば、日常は大きく変わって、お年寄りのみなさんも大変なことと思います。

足立区の上空は1,525メートル以上の飛行になりますが(実際どのくらいの大きさに見えるのだろうか)、新宿、渋谷、目黒、品川、港、大田では900メートルから300メートル以下まで降りてくることになり、オフィスや繁華街が集中するこの地域で低空飛行をすることは、東京都全体にかかわる大問題です!これまで海上を飛んでいた飛行機が過密スケジュールでスカイツリーよりも低い高度で住宅密集地や高層ビルが立ち並ぶ都心を飛んでいくことに対して、「未経験で非常に心配だ」という航空専門家の声があります。

しかも、万が一のときの自治体との連携については何も話し合いがされていないということ!
(万が一、があっては困るんですが!)
そればかりか、この新ルートの設定について関係自治体は合意していないにも関わらず、7月28日に国が開いた協議会で「合意を得た」という新聞報道がされて、各自治体からの参加者は怒り心頭!!
合意がないのに強行するのか!?と迫っていました。

羽田問題(東京新聞0728)

住民は質疑応答ができる「教室型」の説明会を開いてほしい、と何度も要望をしていますが、一度も実現していません。住民や自治体の要望に応えることなく進めようとする国の態度に本当に怒りです。。

集会には各自治体の区議、そして都議、国会議員さんが参加。山添拓参議院議員は、「協議会は決定機関ではないはず。地元の住民、自治体との合意もなしに強行することは許されない!」と迫りました。

山添さん控え室にて