築地市場の豊洲移転問題 説明がないまま補正予算??

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ここ数日、築地市場の豊洲移転問題をめぐって、落ち着かない日々です。

8日に行われた臨時議会。日本共産党都議団は、知事が都議選直前に発表した案について、この臨時議会で説明をするように求めていましたが、その説明はありませんでした。申し入れの本文はこちら↓

http://www.jcptogidan.gr.jp/category01/2017/0724_565

日本共産党は自民党、民進党、維新の会などと共同で、特別委員会の設置を提案しましたが、これを都民ファーストの会と公明党が否決。その理由は、経済港湾委員会で審議すればよい、というものでした。しかし、豊洲移転問題は都議選でも大きな争点になり、各局に課題がまたがる大きな問題です。だからこそ、すべての関係局を集めて集中して審議を行うことができる特別委員会が必要なのではないでしょうか。丁寧な話し合い、そして都民の声に向き合うことを避けたいのだろうかと、感じてしまいます。

翌9日、移転を前提とした補正予算についての臨時議会の招集がされるというニュース。目の前で議員たちが説明と集中審議を求めているにもかかわらず、それに答えずに、移転を既成事実のように進めていこうとする…。

仲卸業者の皆さん、目利きの皆さんが、豊洲ではやっていけないという大きな声を上げているなかで、「築地のブランド」はどのように守られるのか。「無害化する」ことが移転の条件(付帯決議)だったことをくつがえす重大な問題について議会での説明がないうえ、多くの専門家から疑問の声が上がっている「追加対策」で、食の安全が本当に守られるのか。毎年100憶円もの赤字になることが試算されている豊洲新市場の財政的な問題についても、知事の案でどのようにクリアできるのか、そのこともまったく示されていません。

都議団の談話はこちらです↓
http://www.jcptogidan.gr.jp/category01/2017/0810_649

10日に開かれた知事の記者会見の内容に、さらに驚きました。

付帯決議にしていた「無害化する」(土壌も地下水も汚染を環境基準値以下にする)という条件について、都民との大切な約束であるのもかかわらず、「そのときの議会が決めたことで、私がこだわっているわけではない」という。そして、知事の方針について、財源や運営費が検討されている記録が都に残されておらず、「最終判断が知事と顧問団による密室で下されて、情報公開という知事の方針とは逆行するのではないか」という記者からの質問に対して、「文章が不存在であると。それはAIだからです」「最後の決めは人工知能です。つまり政策決定者である私が決めたということです。回想録に残すことはできると思いますが、最後の決定については文章には残しておりません」というお答え。
このやりとりは、以下のサイトでご覧になれます(40分くらいから)↓

http://www.metro.tokyo.jp/tosei/governor/governor/kishakaiken/2017/08/10.html

政策決定の過程でなにが話し合われたのか、議事録を残して示すことは重要なことではないでしょうか。それを議会にも都民にも示さずに、補正予算を求めるということに、強い疑念を感じてしまいます。

私はいま、世界に日本の食文化を発信してきた築地が更地にされてしまうことに、本当に胸が痛みます。築地で誇りを持って働いてきた仲卸業者の皆さん。その皆さんが豊洲ではやっていけないと言っているなかで、移転が行われれば「築地ブラント」は失われてしまうのではないか。食のアミューズメントパークをつくっても、目利きの皆さんがいなくなってしまっては何にもなりません。

知事の判断だけで決めるのではなく、市場関係者、消費者、都民の皆さんの話をちゃんと聞いてほしい。そのために議会はあるはずです。