豊洲問題/同じ過ちを繰り返さないで

8月30日の本会議質疑で、曽根はじめ団長が「びっくり」返しの再質問。個人的にはけっこうツボにはまりました。

曽根・都議団長の再質問
「石原元知事は百条委員会で、私の尋問に対して、土壌も地下水も環境基準以下にするという約束は、『ハードルが高すぎたかもしれない』と証言しました。これに対し小池知事は『びっくりした』と述べていました。しかし先ほどの知事の答弁は、土壌も地下水も基準以下にするというハードルは現実的ではなかった、だから破棄するというものでした。これには私のほうがびっくりしました。市場関係者、都民の皆さんも同じだと思います。」

笑えるような事態ではありませんが、笑ってしまうような実話です。この上で、都民や市場業者との約束を反故にするのか、という質問に対して、知事は答えられませんでした。反故にして(勝手に変更して)、移転をするということだと思います。

また、「市場業者の合意なしに豊洲移転は進めないことをはっきり答弁してください」という再質問に対しても、知事は明言できませんでした。合意がなくても進めるということですね。

昨日はさらに、その後に開かれた経済・港湾委員会の理事会で、知事や関係局長の同委員会への出席について、都民ファと公明党が拒み、そして3日間予定されていた質疑も2日間に縮小されてしまいました。このことについて、今日は都議団で抗議の談話を発表しました。
https://www.jcptogidan.gr.jp/category01/2017/0831_691

特別委員会も予算特別委員会も設置を拒み、経済・港湾委員会への知事や関係局長の出席も拒み、専門家などの参考人招致も認めず、審議日程さえ縮めてしまう。市場関係者が築地の再整備を求めて大きな声を上げていても、それに目を向けずに強引に進める。

豊洲移転問題はそもそも、重大な問題点を指摘してきた市場関係者や都民の声を黙殺してきたことに端を発しているのではないでしょうか。また同じ過ちを繰り返すなんて。

小池知事には今からでも考え直してほしいです。都政を変えるために、と集まった都民ファの方たち、改革を求めてそこに期待した都民の声、市場関係者の思いを受け止めて、「築地ブランド」を守る最も現実的な築地再整備への道に進んでほしいです。