※ 2021年11月25日、公営企業委員会
〇斉藤委員 生理の貧困、尊厳について伺います。
コロナ禍で長く続いた自粛によって家計が苦しくなる状況が広がる中、生理用品を手に入れることが、いかに女性の尊厳や社会参画にとって欠かせないものであるかが認識され、学校や公共施設での無償配布を求める運動が広がっています。
都では、全ての都立高校で無償配布を行う前進がありましたが、女性の困難を取り除くためにも、都立施設や交通局にも同様なことが求められています。
女性の生理の尊厳、貧困の問題を解決していく社会的要請についてどう認識しているか、また、都営地下鉄の駅に生理用品を置くことについての交通局の認識を伺います。
◯市川電車部長 生理の貧困という問題が生じていることは承知しております。
交通局ではこれまで、関係各局と連携し、福祉をはじめとする様々な行政施策への協力を行ってきました。
都営地下鉄の駅のトイレは不特定多数の方が利用する施設であり、生理用品の配備に当たっては、提供方法やいたずら防止など様々な課題があると認識しております。
◯斉藤委員 いたずら防止などの課題があるとのことですが、かつては駅のトイレにはトイレットペーパーもありませんでした。その頃は、トイレットペーパーを置くということも画期的なことだったというふうに思います。
そこで伺いますが、都営地下鉄の駅では、いつからこのトイレットペーパーが設置されるようになったのか、教えてください。
◯築田鉄軌道事業戦略担当部長 都営地下鉄では、平成十六年一月に駅のトイレにトイレットペーパーの設置を開始し、平成十六年度中に全駅への設置を完了いたしました。
◯斉藤委員 平成十六年、二〇〇四年に初めて設置されたということで、そんなに昔のことではないんだなと、改めて私も驚いたところです。今では誰もが恩恵を受けていて当たり前のようになっているのが、公共交通のトイレのトイレットペーパーの設置です。
生理用品については、このコロナ禍で広がった経済的困難の中で、それがないことがいかに女性の社会参画を阻むものか、尊厳につながる問題なんだということが浮き彫りになりました。生理用品が公共交通機関で配備されれば、全ての女性が救われる、とても意義のある大きな施策になるというふうに思います。今後の意義ある取組として、生理用品の配備の検討を行っていただきたいというふうに思います。