築地のみなさんの声をうけ、いよいよ質疑

8月28日に行われた臨時議会本会議での知事の発言は、多くの疑問が残るものでした。

移転にあたっては「無害化する」ことが東京都と都民、市場関係者の皆さんとの約束でした。2010年3月の都議会にて、移転の条件として、豊洲の移転先を「無害化する」ことを東京都に求める付帯決議が議決されています。

築地女将さんの会のみなさんは、この約束を守らずに移転を進めようとしている知事に対して、公開質問状のなかで痛烈に批判しています。
「知事は謝罪されたのですが、約束の内容については変更の申し出がなく、また合意の手順も踏まれていません。当然、今の時点では前の約束が生きているものと私たちは考えています」。
公開質問状はこちら。
http://tsukiji-okami.jp/news/archives/153

小池知事は今回の発言のなかで、豊洲への早期の移転が最重要課題だと述べています。なぜ、市場関係者との合意もないままに、急がなくてはならないのでしょうか。知事は市場移転問題の「3つの取り組み」のひとつに「オリンピック・パラリンピックに向けた準備」をかかげています。このことに、築地女将さん会は「オリンピックとは分けて考えてほしい」と会見で訴えています。

日本の伝統、世界の食のブランドを守ってきた築地、機能美を備えた建築としても価値の高い築地市場を、オリンピックを口実に壊してしまうなんて、あまりにも乱暴はないでしょうか。そんなオリンピックを本当に都民、国民の皆さんは望むのでしょうか。

他にも問題が山積している知事の豊洲移転案。今日は本会議での質疑で、知事が答弁に立つ唯一の機会です。日本共産党からは曽根はじめ都議団長が質疑にたちます。