過労死ラインまで働かせることを合法化なんて許せない!

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先月、私の元に1通のメールが届きました。過酷な仕事の環境から心身を壊してしまったという切実な内容です。

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(前略)

過酷な時間外労働の末、壊れてしまった者として、本当に本当におかしな働き方改革の法案がまさに作成されようとしているので参考になればと思い、メールさせていただきます。

・現況

精神障害で療養中。

うつ病、パニック障害etc

 

・経緯

東証1部上場の電気機器メーカーの子会社のシステム開発会社に勤務しておりました。

平成19年にムリな納期の開発に当初から抗弁するも却下された結果、納期達成のために40日連続勤務、かつ3カ月80時間以上の時間外労働を続け、最後の月は100時間以上の時間外労働をしておりました。その結果、精魂尽き果て心身に異常をきたし、心療内科にて精神障害と診断され、現在に至ります。会社は精神障害の主たる原因が長時間の時間外労働にないとして認めなかったので労働審判をしたり、当時としては珍しく精神障害の労災を認められりもしました。あれから10年近く経ち、病状は精神的なものなのでいつかは治ると思うのですが悪くなったりよくなったりを繰り返しいまだ復帰の見込みがつかない状況です。

 

・考え

非常に痛ましい事件ではありますが昨年末から電通の高橋まつりさんの過労自殺がクローズアップされ、いよいよ時間外労働の規制がいい方向へいくのではと思っていました。

蓋をあけてビックリ。逆行する流れの法案が秋にも提出されそうな勢いです。現在、厚生労働省で指針としている「脳・心臓疾患の労災認定」すなわち過労死ラインが1カ月間に100時間、2か月間ないし6か月間にわたって1カ月あたりおおむね80時間を超える時間外労働とされています。

http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/rousai/040325-11.html

 時間外労働を1カ月100時間未満と定めたら、経営者側は100時間未満であれば99時間でも法律違反ではないと居直ることでしょう。政府は繁忙期のみ、やむを得ない場合という文言で隠そうとしていますが、たとえ1か月だけでも100時間未満の99時間でも過労死ラインに限りなく近く、命の危機にさらされてしまいます。また36協定さえかわしていれば2か月続けてということもでき、2か月間ないし6か月にわたって1か月あたりおおむね80時間を超える過労死ラインにのることになります。精神障害の労災認定指針でも80時間以上の時間外労働で負荷が中となります。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/rousaihoken04/120427.html

 脳・心臓による過労死を免れたとしても私のように精神障害を発症する可能性もあります。精神障害による自殺はかなり多いです。治ったとしても再発率も非常に高いので元の生活に戻ることはかなり難しいと思います。また治るまで長期間かかる傾向にあります。

 このように厚生労働省で労災認定の指針と抵触するというのに100時間未満と定めることは理解に苦しみます。違反した経営者の責任をもっと重くして、何があっても時間外労働の負荷による私のような犠牲者をださないという趣旨の制度にすべきです。労働者が安心して働ける真の意味での働き方改革が不可欠だと思います。また一度私のように転落してしまうとなかなか立ち上がれないのがいまの日本の社会の現実です。そのあたりも救済・支援していくような制度作りがなされないものかと願っております。

都政にこのあたりの労働問題に関して突破口を開いていただくべく、斉藤まりこさんにぜひ都議になっていただきたいです。

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切実で丁寧なメールの内容に、胸が打たれました。これでもか、というくらい働かされる現状があるのに、さらに過労死ラインまで働くことを合法化するなんて、許せません!働く人を使い潰していくような今の日本の財界と政府。人間の営みが見えていないのか!と、本当に怒りです!

 私は40歳まで民間企業で働いてきた者として、この問題を許すことはできません。このメールをもらってから、私はサポーターズメンバーとも一緒に、連絡を取り合い、みんなに共通するこの問題と思いを共有して、アクションを起こそう!と話し合ってきました。その中で、先日、「働き方改革」をテーマに交流会を行いました☆

 

20代〜40代の働き盛りが集まって、それぞれの状況を語り合いました。メールをくれたMさんは、長時間労働をしていた当時、動悸で心臓が痛んだり、頭痛も酷かったそうです。1日めいいっぱい働いて、家には寝に帰るだけ。早朝から出勤する毎日を続けていて、何も考えられない状態になったといいます。深夜の地下鉄で、ふと闇に吸い込まれるようになって、気がついたら駅員さんに止められた、というMさんの話に、胸が苦しくなるような思いでした。病院に行き、とにかく仕事には今は行かないように、と言われて、我に返ったといいます。

労働争議で闘ったというOさんの話も壮絶でした。ほとんど会社に監禁状態で月200時間を超える残業もしたことがあったとのこと。やはり思考が停止して、何も考えられない状態だったといいます。一緒に参加してくれた奥さんによると、顔から表情が消え、正気を失ったような目つきになっていて、たまらず、もう辞めたほうがいい!と伝えたそうです。Oさんは奥さんに止められて、過酷な状況から抜け出すことができたそうです。

ほかにも、参加者から次々に発言がありました。夫が月に一度も休んでいない、と訴えたのは3人の男の子を育てるKさん。6時に家を出ていき、帰りはいつも22時過ぎ。Kさんも働きながら、子どものことを相談したいと思っても、そんな時間もなく、シングルマザーのようだといいます。夫の働き方がどうなっているのかを確認しようにも、会話する時間もなく、自身も育児と仕事に追われて、「働き方改革」のニュースについても、内容がよくわからなかったとのこと。日々の仕事に追われて、ひどい環境がつくられようとしていても、ニュースさえ追いきれない状況は、ほかにも多くあるのではないか、という気がします(>_<)

学校の先生の過酷な状況についても、話がありました。教育委員会の問題、こどもたちにきちんと向き合えない状況になっている学校現場。これを改善するための力、責任は、政治と、そして私たち有権者にあることをあらためて感じました。

  

この日は晴れていれば、街頭で「働き方改革」の問題についてのシールアンケートをやるつもりでしたが、雨のために、屋内での交流会になりました。みんなから、それぞれの状況について、次々と発言があり、本当に有意義な時間になりました。私からは働く人の命と健康を守る立場に立った日本共産党の提言について紹介し、みんなでまっとうな社会をつくろう!と希望を語り合いました。

今回は新しくつながったMさんが、過酷な体験を語ってくれたこと、そして同じような苦しみを経験した仲間に出会えたことが、何よりも大きな収穫だったと思います。つながりを力に、私たちは泣き寝入りをしない!苦しい過去の経験も、つながり合えば、まっとうな社会をつくる力に変えられる!と確信する交流会になりました。