マネー・ワールド~資本主義の未来 AIロボットで仕事がなくなる?

10月7日のNHKスペシャル、痛快でした!!!

これまでの技術革新と違って、新しい産業でも労働者の賃金が上がらなくなったなかで、AIと人間はどう共存できるのか。日本を代表する資本家、ソフトバンクの孫さんが、労働者に「夢をもって自力で頑張れ」というようなことを言った瞬間に、私はテレビに向かって、そんな精神論の問題じゃないでしょっ!!と叫んでいましたが、間髪入れず、国立情報学研究所の新井紀子教授が「資本家が仕事を奪われる人に対して、それは気持ちの持ちようだとか、もっと気持ちを明るく持って何とかしたらどうなのかというのは無責任!」と、バシッと言ってくれました😆!!

その直前に、爆問の太田さんが孫さんに対して「それは勝者の論理じゃないですか?」と言ったのも良かった(99%の労働者は「資本主義」社会のなかでは弱い立場に立たされているんです)。

孫さんに限らずですが、資本家の方々はお金儲けをする能力には長けているのでしょうけど、いまの巨大資本が人間社会とどうつながっているのか、どんな影響をもたらしているのか、もう少しお勉強していただきたいものです。新井教授の言葉はとても論理的なものでした。以下に、文字起こししました。

資本主義のなかで、明らかに大変メリットを感じているのは、お金がつみあがっていく資本家なわけですよね。孫さんもそういう資本家の一人なわけですけれども。その資本家が実際に仕事を奪われる人にたいして、「それは気持ちの持ちようだ」とか、「もっと気持ちを明るく持って何とかしたらどうなのか」というのは、私は無責任だと思うんですよ。

本来であれば、資本主義が続かなければ困るという立場の方たちが、本来はこの再分配の問題を解決しなきゃならないし、みんなが次の新しい世の中を生きていけるような船をつくらなかったならば、この社会自体が持続可能ではないので、それは気の持ちようとかで終わらせてはいけないことだなと私は思います。