11月24日、都立江北高校の定時制の視察に行ってきました。文教委員会の池川友一都議と米倉春奈都議、都議団教育チームのとや英津子都議と河野ゆりえ都議、そして、わたくし斉藤まりこの5人の都議!気合いが入っています!
定時制の授業は17時半からのスタート。生徒の中には会社勤めやアルバイトの仕事をしながら、通っている学生が多くいます。学校のあらましなどを校長先生方に伺ったあとに、数学や古典、体育など、1時間目の授業を見学してきました。定時制の学生たちはとても気さくで、先生の問いかけに応じながら、のびのびと学んでいる姿を見ることができました。12人くらいの生徒がそれぞれのクラスで授業をしていましたが、まさに少人数だからこそ、コミュニケーションをしながら、行き届いた授業が実践できるのだろうと、あらためて感じました。当日はお会いできませんでしたが、60代の生徒さんもいるそうです。
東京都は定時制を廃止する代替として「チャレンジスクール」でカバーしていくとしていますが、定時制にはクラス編成があることが、何よりも貴重なことだと思います。不登校や経済的な問題など、さまざまな事情を抱えたこどもたちにも保障しなければならないのは、勉強の機会だけではないはずです。クラスメイトとの人間的なつながりをつくって、ともに成長していくこと、先生との信頼関係をとおして人間関係をつくっていくことなど、クラスがあるからこそ得られるものではないでしょうか。勉強だけできればいい、学校が提供しているのは学業だけ、という発想が、定時制の問題だけでなく、いまの学校全体の現場を苦しめる元凶になっているのではないかと思います。
都立江北高校の定時制は、来年で創立70周年を迎えます。地域に根づき、愛されている学校です。東京都はこうした貴重な学び舎をなくしていくのではなく、充実に向けて支援をしていくことこそ求められているのではないでしょうか。11月28日の文教委員会では、「廃校計画」の決定の凍結・見直しを求める請願について審議されます。多くの方に傍聴にお越しいただきたいと思います!!