保育も教育も都民の声に耳を貸さない都議会

【定時制高校をなくさないで!】
都立江北高校定時制の廃止の見直しを求める陳情が審議された11月28日の文教委員会。池川友一都議の追及により、江北高校を含めた雪谷、小山台、立川高校の定時制を廃止すると決めた過程の公文書が存在せず、いかにブラックボックスになっているかが浮き彫りになりました。

定時制にはさまざまな事情を抱えた学生が通っていて、東京都教育委員会もそれを認識しながら、募集の案内には「勤労している人が通うところ」という誘導をしています。これでは働いていない学生は入学できないというメッセージになってしまいます。さらに、都教委が「勤労青年」と定義しているのは正社員か自営業の仕事をしている人で、アルバイトをしている学生をはじいた上で、「勤労青年が減っている」ということを廃止の理由のひとつにしています。

70年間地域に愛され、信頼され、通いたいと希望する学生がいるにもかかわらず、東京都の都合に合わせて、廃止の理屈をつくっているように思えてなりません。雪谷高校では、父母の皆さん、地域の皆さんが、「だれでも通える定時制高校」という温かいメッセージを込めたチラシをつくって、配ったところ、廃止が発表されたあとでも、応募が増えました。通える学校があるよと、お知らせをすることで、需要は増えるのです。

傍聴者は足立区、大田区など各地から定員以上が集まりました。池川都議の追及にたいして、まともに答弁ができない東京都でしたが、陳情の採決には都民ファーストと自民党・公明党がそろって否決。議会の姿勢も問われますが、なんといっても都民ファが多数になっても変わらない状況に愕然です。

【公立保育所に財政的支援を!】
厚生委員会では、東久留米市の保育園の父母たちから出された、公立保育所への財政的支援を求める陳情が審議されました。

民営の認可保育園には整備費、運営費ともに、国と東京都からの補助金がありますが、公立保育所には補助金がでません。かつては保育園の整備・運営のためのひも付き財源として自治体に補助が下りていましたが、「三位一体改革」のなかで一般財源化され、とくに公立保育所への補助はなくされてしまいました。

公立保育所全廃計画が出された東久留米市では、保護者の皆さんが、こどもたちへの継続的な保育がこわされてしまうと声をあげました。公立保育所が減り続けている背景には、都や国からの補助金がないことで市区町村の負担が重くなっていることがあると藤田りょうこ都議が指摘しました。父母の声や、公立保育所が果たしている重要な役割などを示しながらの追及に対して、都は、「区市町村の責任においてー」「地域の実情に合わせてー」「さまざまな保育サービスによりー」といつもの決まり文句を繰り返すばかりでした。

採決ではこちらも同様に都民ファーストと自民党・公明党がそろって否決。都民の声に耳を傾けることなしに、「都民ファースト」など実現しません!

私はとや英津子都議とともに、公営企業委員会でしたが、今日は契約案件だけだったので、それぞれ千住関屋ポンプ所の工事と有明エリアの水道管の敷設工事について、住民の方々の安全に配慮をするように意見をのべました。委員会後に文教委員会と厚生委員会を傍聴。
写真は厚生委員会の和泉なおみ都議と藤田りょうこ都議、公営企業委員会のとや英津子都議とです☆

私たちは負けません。都民の皆さんの声とともにがんばります!

 
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