「生理の貧困」をうけ、都立学校のトイレに無料の生理用品を ⇒ \ 実現しました /

コロナ禍のなか、経済的に困窮して生理用品が買えなくなる「#生理の貧困」が社会問題になりました。困っている子どもたちを出さないように、トイレでの無償配布を提案しました。先生方の声も紹介して訴えたところ、「何ができるか検討していく」と答弁。すべての都立高校で、トイレへの生理用品の配備をすすめていくことになりました。(2021年3月16日、文教委員会)

斉藤委員 生理の貧困について伺います。

コロナ禍で家計状況が急変する中で、若い学生たちからは、生理用品を買うことが困難になっているという声が上がっています。

#みんなの生理という若者のグループがSNSで呼びかけて行ったアンケート調査では、買うのに苦労したことがある、また、買えなかったことがあると答えたのは、合わせて二六%、さらに、生理が原因で学校を欠席や早退、遅刻したことがあるという人が四九%に上っています。

都教育委員会として、生徒たちが生理用品に困ることがないように、都立学校のトイレなどで無償配布するなどの対応を考えるべきだと思いますが、いかがですか。

〇小原教育政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 ご指摘の、いわゆる生理の貧困につきましては、さきの国会における議論等を通じて承知いたしております。

都立学校においては、生徒が生理用品を忘れてしまった場合を含め、さまざまな理由により生理用品が必要になった場合には、養護教諭等が提供いたしております。その際には、養護教諭等が必要に応じて生徒の状況を聞き取るなどいたしております。

〇斉藤委員 養護教諭が、必要な生徒に提供しているということです。

私は、改めて学校の先生たちに生理用品の対応についてお話を伺いました。確かに保健室で対応しているのだけれども、もしかしたら、もらいに来ることをためらって来られない子がいるかもしれない、それで学校を休む子が、もしかしたらいるかもしれないと先生たちはおっしゃっていました。先生たちがわからないところで、支援につながっていない子がいるかもしれないということです。

それが、学校のトイレで、誰でも使っていいんだよと生理用品が配布されるものになれば、学校においての生理の貧困という問題から子供たちは開放されるということです。

女子児童生徒がこのことで登校をためらったり、困ることがなくなれば、それは全ての子供に学習の機会を保障する道にもつながり、すばらしいことではないかということで、先生たちはとても期待をしている、そういう状況でした。

福祉保健局では、災害時の備蓄用に、五年前に初めて七十万枚の生理用品を用意したというふうに聞いています。食品と違って明確な消費期限があるわけではないですけれども、五年を過ぎて、順次、入れかえをしているということです。

その中で、二十万枚は民生児童委員の方に寄附をしたということですが、残ってしまったために、二十五万枚を廃棄し、さらに残りの分についても捨てていくということのようでした。

こうした備蓄用に用意されていたものを有効活用していくことも考えられると思いますが、いかがでしょうか。

福祉保健局と連携をとって、学校での対応の充実につなげていくよう検討していただきたいと思いますが、見解を伺います。

小原教育政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 先ほどお答え申し上げましたとおり、現在、都立学校におきましては、さまざまな理由により生理用品が必要になった生徒がいた場合には、養護教諭等が提供を行っておるところでございます。

関係する局の中で、何ができるのかを検討しながら、引き続き適切に対応してまいります。

斉藤委員 災害備蓄用の活用も含めて、関係各局との検討を進めていただけるという前向きなご答弁をいただきました。ぜひ一歩前進する学校環境をつくっていただきたいというふうに思います。

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