特別支援教室の教育環境を切り下げないで!

【2021年10月1日】

昨日は学校に関する以下の2つの申し入れを行いました。
【1】小中学校の特別支援教室の教育環境の維持向上を求める申し入れ
   https://www.jcptogidan.gr.jp/category01/2021/0930_3324
【2】学校体育館等のエアコン設置への補助に関する申し入れ
   https://www.jcptogidan.gr.jp/category01/2021/0930_3326

【1】
都教育委員会は今年3月に、特別支援教室に係るガイドラインを改訂して、子どもたちが特別支援教室で指導を受けられる期間を原則1年、延長しても2年までとするとしました。さらに、児童・生徒10人に対して1名とされている教員の配置基準を、来年度から12人に対して1人に引き下げるとしました。

これに対して、校長、副校長、教員や保護者、関係者から「障害は治るものではなく、年齢ごとに新たな課題が生じてくるので、指導期間の制限は現実的でない」など、大きな反対や戸惑いの声が届いています。

教員の配置基準についても、いまでさえ、年度途中には児童・生徒の数が13人、14人、15人とふえていって、先生1人では大変になっています。これ以上の教育条件の切り下げは教員の負担がさらに増し、なによりも発達障害のある子どもたちへの大きなしわ寄せとなってしまいます😣

知事は、誰も取り残さない、とか、インクルーシブ教育などといいますが、やっているは真逆の教育条件の切り下げ。こんなことをしておきながら、知事が所信表明で「特別支援教育の充実に取り組みます」と言ったときは耳を疑いました。なぜ、事実と逆のことが言えるのでしょうか!?

教員の配置はむしろ向上させて、子どもたちに豊かな教育を保障しなければなりません!! 

【2】
また、学校の体育館や特別教室へのエアコン設置補助が実現したことをうけ、各地の自治体でエアコン設置がすすんでいます。足立区でも、住民や党区議団などが求めてきたことで設置が完了し、ワクチン接種のときには、クーラーの効いた体育館でおこなうことができてよかった、と地域の方々から歓迎の声がよせられました。

ただ、エアコン設置の補助は今年度で終了予定ですが、まだ設置が完了していない自治体も多くあります。子どもたちだけでなく地域の方々からも喜ばれるエアコン設置がさらに進むように、補助を延長することを求めました😊