足立区の人口推計の反映を!日暮里・舎人ライナーの経営計画

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11月7日、公営企業3局(交通局、水道局、下水道局)の事務事業質疑が終わりました。交通局の質疑では、ピーク時の混雑率が188%と、都内でもワースト5という日暮里・舎人ライナーについて取り上げました。

質疑に先立って、東京都は10月27日、混雑緩和のために2編成を増備して2020年度から導入を開始するということを発表しました。これによって、現在の188%の混雑率が10%程度緩和されるとしています。日暮里・舎人ライナーの混雑率の緩和対策については、私自身も昨年の秋にも交通局に要望をしてきたことなので、対策が進むことになったことは大きな前進だと思います。しかし、この混雑率の緩和の計算に、足立区のライナー沿線の人口推計は加味されていないということが、今回の質疑で明らかになりました。

当初は利用客が5万1000人、数年後に7万人になるという見込みで、日暮里・舎人ライナーは開業しました。しかし、開業後には沿線でのマンション建設や宅地開発が進んで、いま1日の利用客は8万人になっています。交通局の見込みよりも多くの利用客になっている要因について質したところ、交通局は「沿線でマンションの建設などが進んだこと」と答えました。

足立区では2029度までの人口推計を公表していますが、ライナー沿線の舎人、谷在家、入谷、西新井 古千谷などの地域では、引き続き人口増が予想されています。今回、増備が決まった2編成が導入される2020年までにも人口は増える見込みになっているので、その間に、現在の188%という混雑率がさらに上がるという可能性もあります。沿線の人口増がライナーの混雑率に影響していることを認識しているのなら、来年度に見直しが予定されている経営計画のなかで、足立区の人口推計を反映していくべきではないかと求めましたが、交通局の答弁は、人口統計を反映する予定はない、というものでした。

これ以上の設備投資にはお金がかかるため、3年後に2編成が導入された結果を受けて考える、という答弁でしたが、人口増が影響していることが明らかになっているなかで、今後の計画にそれを反映させないのであれば、混雑の緩和策もいたちごっこになりかねません。最初の設備投資の減価償却はまだあるものの、利用客の増加に合わせて、日暮里・舎人ライナーの収支は堅調に伸びています。沿線の人口増という見込み違いをしていた反省を踏まえて、今後の中長期的な計画にいまからきちんと人口推計を反映させていくことを求めるものです。

さらに、このライナーの下にはもともと都営バス「里48系統」が走っています。ライナーの利用客増とは逆に、バスの利用客が減り、減便もされている状況ですが、いまこそ、バスも合わせた有効活用ができないか、追求をしていきたいと思います。