保育士の配置基準と指導監督に対する東京都の認識

3月末に東京都に提出していた文書質問の回答が届きました。

認可保育所の基準は「国の最低基準」と呼ばれてきましたが、そこにどんどんと穴があけられ、なし崩しにされています。国からは、「幼児教育の無償化」で保育の指導監督基準を満たしていない施設でも無償化の対象とする案や、「国家戦略特区」で職員のうち6割以上が保育士であれば認可保育所と同等の運営費補助を受けることを認める特例案が提示されるなど、こどもの命と成長を預かる保育士の役割をあまりに軽んじているんじゃないか!!と、本当に怒りがわくようなことが続いています。

こうした中で、こどもたちにちゃんと向き合うことができない保育園が増えて、あかちゃんの死亡事故が繰り返し起きています。

現状でも低すぎる保育士の配置基準について、東京都はどう認識しているのか。とくに、認可外保育所の指導監督の責任は東京都にあります。そこで、保育士の配置基準を満たしていないことを知りながら、営業停止命令はおろか「改善勧告」さえせず、死亡事故にいたったことについて、どう認識しているのか。指導監督の責任をはたすために体制をどう変えていくのか、を文書質問でただしました。

回答は本当に残念なもので、現状から踏み出す内容はありません。
 
この文書質問だけでなく、指導監督の強化、必要な措置を早急にとることを共産党都議団として繰り返し追及していますが、現状から動かない東京都。問題にぶつからないと、なかなか関心も湧かないことかもしれないのですが、多くのママパパたちにこの現状を知ってほしいです。だけど、まだまだあきらめません!

私の文書質問は大田区での認可外保育所での死亡事故の検証報告書が出る前の提出でしたが、検証報告書が出たいま、東京都がこのままなにもしないことは許されません。私たちは今後も追及し続けます!!