女性差別の発言を行なった森喜朗氏は、五輪大会組織委員会の会長を辞任する方向で調整に入ったとのニュースが流れました。
多様性を重んじ、あらゆる差別を許さないことを根本理念に掲げているオリンピック・パラリンピックの開催国の大会組織委員会の長として、あるまじき発言を行なった森会長。謝罪の記者会見での逆ギレの態度からも、反省どころか、逆に無理解の姿勢があらわになりました(二階氏も同様💧)。
「これを許してはいけない」という声が、大きな世論になりました。#わきまえない女 #dontbesilent などのハッシュタグで、多くの女性、男性、多様な人々が声を上げてきたことは、本当に大きな勇気を与えてくれました。
日本共産党都議団は、2月5日の都議会オリパラ特別委員会で森喜朗会期の辞任を求め(あぜ上みわこ都議が質疑)、2月10日の議会運営委員会では辞任を求める決議を提案しました。
黙っていてはいけない。黙認してはいけない。
多くの方々が声を上げたことで、多様性やジェンダー平等を重んじることができない組織のトップを辞任に追い込むことができたことは本当によかったと思います!!
しかし、後任となる人は、多様性やジェンダー平等を重んじ、そのための行動がとれる人になるのか、世界に向けてそのことを約束し、日本の社会を変えていくにふさわしい人となるのか、そのことがとても重要になると思います。
さらにいえば、コロナの感染拡大や自粛によって、多くの国民の命と生活が傷ついているなかで、今までのように、開催ありきで硬直した考えしかできないような人物でいいのか。ワクチンの供給状況も各国の格差があるなかで、突き進んでいいのか、いま開催することが、フェアで平和の象徴たりえる大会になるのか。広い目で、アスリートと大衆を見ることができる視野を持った人に着任してもらいたいと思います。